後立山末端(新潟) 清水山(675m) 2017年3月26日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:38 瀬野田集落−−5:59 送電鉄塔−−6:01 送電鉄塔−−6:26 標高400m(急斜面突入)−−7:19 606.1m峰−−7:37 清水山−−8:04 送電鉄塔(標高450m)−−8:10 車道−−8:28 往路のトレース(送電鉄塔)−−8:39 瀬野田集落

場所新潟県糸魚川市
年月日2017年3月26日 日帰り
天候
山行種類残雪期の山
交通手段マイカー
駐車場瀬野田集落上部の除雪終点に駐車
登山道の有無たぶん無し
籔の有無積雪のため無し
危険個所の有無往路の標高400〜550mは立木が少ない急斜面や急な微小尾根で滑ったら止まらず超危険。清水山最後の登りも開けた尾根の登りで残雪期は滑落注意
山頂の展望残雪期は大展望
GPSトラックログ
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コメント野口集落への車道は除雪されていなかったため瀬野田集落から往復。往路はショートカットで急斜面を登ったがとんでもない傾斜で今シーズン初めて本気モードに突入。常識的にはここをルートにすべきではなく下山時に利用した緩い斜面がお勧め。山頂への最後の登りも急で12本爪アイゼンを持ってくればよかったと後悔。山頂は雪庇で360度の大展望。下山後ネット検索したが1件も発見できなかった


標高610mから見た清水山。東斜面は岩壁帯


瀬野田集落上部の除雪終点に駐車 除雪終点から南側斜面を登る。スノーシュー跡あり
すぐに水路が横切る 写真ではそう見えないが結構な急斜面
標高270mで尾根に乗る。立ち枯れした木が目立つ 股まで踏み抜いた穴
標高300m 標高330mから見た明星山
標高340mでスノーシュー装着 標高350m
標高370mのスノーシュー跡。下り方向 標高380m。そろそろ斜面が立ってくる
標高440m。直進は危険になり右手の小尾根に取り付くことに 小尾根に乗ったが落ちれば止まらない斜度。軽アイゼンは失敗だった
試しに持ってきた軽量ピッケルも動員 まだまだ危険地帯登攀中。雪が締まっていなくて助かった
登ってきた微小尾根を振り返る 標高540m。まだ気が抜けない傾斜
三角点峰でやっと山頂が見えた。予想外に岩っぽい 雪が落ちた場所の藪は薄そうだった
標高620mで再び軽アイゼンにスイッチ 写真では緩やかに見えるが結構な傾斜
尾根上は立木がなく西斜面の藪を登った 藪と言っても大した密度ではない
清水山山頂。大展望地 清水山から見た明星山
清水山から見た新潟焼山 清水山から見た雨飾山
清水山から見た360度パノラマ写真(クリックで拡大)
下山。山頂直下は要注意 帰りは急斜面を避けて三角点峰手前から南東へ下った
標高530mの送電鉄塔 植林斜面を下る
送電線下は樹林が開けるが急斜面 傾斜が緩い右手の植林帯を下った
もう緩斜面帯 瀬野田と星野を結ぶ車道は未除雪
送電線に沿って横移動 トラバースできなかった抉れた谷
往路の尾根に合流 往路より尾根を先まで下る
意外にも沢が横断 この沢が水路に化ける
瀬野田集落。冬季の住人は少ないようだ 除雪終点到着


・姫川支流の小滝川右岸に位置する後立山末端の山の一つ
・登る前には特に情報収集はしなかったが、下山後にネット検索をかけたら1件もヒットしなかった「珍山」
・地形図を見る限り山頂に一番近い集落は東側の野口集落であり、そこから取り付くことにした。野口集落に続く道は瀬野田集落が起点だが、入口から除雪されていなかった。冬場は無人なのかもしれない。仕方なく瀬野田集落から歩くことにした。後から考えたら野口集落の東側の夏中集落を起点にすれば標高も稼げたし緩やかな尾根が使えたのでベターだったと思う
・瀬野田集落最上部で車道は除雪終点。ここから南へ向かって斜面を登ったが、除雪終点からその方向には古い足跡が残っていた。大きさからしてワカンかスノーシューだと思う。雪は締まってつぼ足でも沈まなかったのでスノーシューは背中にくくり付けたまま
・少し登ると水路が横切る。これより上部は傾斜がきつくなりピッケルを併用して強引に登った。もっと東側なら緩やかな尾根から登れたはず
・尾根上に出ると立ち枯れた木が目立つ。雪の締まりが悪くなって途中からスノーシューを装着
・このまま尾根を進むと急斜面に突入するため、計画では送電線に沿って緩斜面を南下し、南から回り込むように登ろうと考えていたが、急斜面でも登りなら突破できるだろうと色気を出してショートカットすることにした
・送電鉄塔を2つ通過しその先も立ち枯れた木が目立つ。右手には大岩壁を抱いた明星山が大きい
・尾根幅が広がると急斜面直下。見上げる斜度はかなりなもので立ち木は思ったより少なく、地形図から読取れる以上に険悪な感じ。でも雪は繋がっていたので行けるだろうと突入することに。驚いたことに急斜面の登りでも古いトレース(おそらく下り)が残っていた
・最初登ったルートは直進すると浅い谷間に入るが、地形図には表記されていないが上部は崖で登れない。左右を見て右側の微小尾根の方が左よりマシと判断(ただし傾斜が変わるところより上部が見えない)、急斜面を右へトラバースした
・微小尾根への取り付きの傾斜は半端ではなくスノーシューのままでは無理なのでアイゼンにスイッチ。ただしこんな場面は予想していなかったので6本爪の軽アイゼン(笑)。でも雪はそれほど締まっておらず、キックステップで脛まで潜るのでつぼ足のままでも問題無しだった
・今回試しに持ってきた軽量ピッケルも動員してダブルアックスで登ってみたが、イマイチしっくりこなかった。少なくともこの雪の状態なら普通のシングルピッケルで問題無し。ただし落ちればどのみち止まらない傾斜と植生。立ち木が疎らで掴まる場所なし。今シーズン初の本気モードに突入。このルート判断にちょっと後悔
・微小尾根に乗ると多少傾斜が落ちるが、それでも本気モード継続の傾斜。一度木の根元の穴に落ちて左腕を打ってヒリヒリしたが、怪我の状態を確認できる状況ではなかった(長さ10cmくらいの擦り傷だった)
・606.1m三角点峰の北尾根に乗るまでは超急斜面が続く。北尾根に乗ってもかなりの斜度で気が抜けないが、尾根幅が広がるので恐怖感は和らぐ
・606.1m三角点峰まで来れば安全地帯でもう危険個所は無いと思ったが、ここへ来て初めて見えた山頂はこれまた急峻で、地形図に表記が無いが東斜面は岩壁帯で登れず、細くて急そうな南尾根しかない。ただし地形図を見る限りではそれほどの傾斜ではないのだが
・スノーシューに切り替えて平坦な尾根を進み、傾斜がでてきてから再び軽アイゼンにスイッチ
・尾根は東が切れ落ちているが西斜面は潅木に覆われており、ここなら手がかりが多く安全に登れそうなので雪面と藪の境界付近を登った。おかげで今度はピッケルの出番はなかった
・清水山山頂はなだらかな雪庇が最高峰。遮るものの無い360度の展望が楽しめる。正面の明星山が大迫力
・帰りも潅木藪との境界を下ってデポしたスノーシューを回収、アイゼンからスイッチして下山開始。往路の急斜面は避けて当初計画どおり606.1m三角点峰手前から南東に分岐する尾根から野口集落を目指す
・尾根を下り始めたが現れた送電鉄塔を見て645m峰へつながる尾根に乗ってしまったと勘違いし、左へとルート変更。しかし次の送電鉄塔では尾根形状ではなく急斜面に変わり、直線的に下るのが困難に。右の植林斜面が傾斜が比較的緩いのでそちらを下って緩斜面帯へ出る
・緩斜面帯は送電線が交錯する。送電線に沿って北上しつつ緩やかに高度を下げると雪に埋もれた車道に出た
・このまま車道を下っても良かったが少しでもショートカットしようと、樹林が伐採された送電線の下をほぼ真北へと進んだ
・往路の尾根に乗る直前で抉れた谷が登場し、高巻きして尾根に乗ると往路の自分の足跡が登場
・復路は往路よりも下部まで尾根を下り急斜面を避けた。最後は小さな沢に下るが、この沢が往路の水路につながっていた
・水路に沿って西に進み、適当なところで雪に埋もれた車道に下り駐車地点に戻った

 

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